ZC33S 岡山国際サーキットにてベストタイム更新

おはようございます。

先日REVSPEEDスーパーバトルに出場しましたこちらのマシン

 

その模様はこちらのブログで確認下さい。

REV SPEED 筑波スーパーバトルに行ってきました。

この時に起きた2日目からの謎の不調

まずはデータを疑いますが前日まで筑波でも岡山でもオートポリスでも全く問題無かったのでデータはそのままで上書きをしました。

次にDTCエラーが出ていたスロットル関連のトラブルについてはオートファクトリー様やユーザー様のご協力もありスロットル本体とアクセルペダルを交換しテストしましたが

またもや同じようなトラブルが発生してしまいました。

今度はIATの電圧異常のエラーも出ました。

高速道路でどれだけ走っても問題なくサーキットで出るトラブルです。

またトラブルが大雨後で少しエンジンルームが濡れてしまった日から出ている事やIATの電圧以上などから推測するにどこかに接触不良や断線も考えられるのでこちらもオートファクトリー様とユーザー様にご協力頂きエンジンメインハーネスを交換し今回岡山国際へテスト走行に行きました。

 

結果は問題が出ていた2つのECUどちらとも問題無く走行が出来ベストタイムも更新

足回りのセットも変更し1度目のテストでUSEDタイヤにて1分42秒台を記録したようです。

この時はエンジンがちゃんと吹けるかのテストでしたのでアタックのつもりではなかったとの事で昨日さらにリアのスプリングを変更しアタックモードで岡山国際サーキットを走行

結果は1分41秒089とベストを大幅に更新されたようです。

 

 

オーナー様にYOUTUBEの動画を頂きましたので貼り付けておきます。

USEDタイヤです。またブレーキが少し止まらなくオーバーランを2箇所してでのタイムなので40秒台が見えNEWタイヤやもう少しセットアップが煮詰まれば100秒切りである39秒台も狙える車両になってきました。

この状態で今週筑波サーキットへリベンジにいかれるようなのでまたご報告させて頂きたいと思います。

 

車載映像を見るにスパルタンな車両に見えますが若いオーナー様で予算のかからない軽量化を行っております。

空力パーツも一切なくALIENTECH JAPANで来年販売予定の新作ポン付けタービンに現車合わせ仕様にて約215psです。

岡山国際サーキットでは裏ストレートで197kから199kをGPS計測

筑波サーキットではリザルト計測で先日174kも記録しています。

エンジン本体も一切手は入れておらず工場出荷状態です。

最近よくお問合せを頂きますがスロットル本体やインジェクターも燃料ポンプもノーマルですのでそこまでパワーは出ていないと思います。

ポン付けタービンにFORGEのエアクリーナー HKSインタークーラーに後は排気を触媒から変更しておりハイフロータービンのユーザーカーとそう変わらない仕様となっております。

1つは新型のポン付けタービン ノーマルレイアウトのぎりぎりを攻めていますので通常販売されているハイフロータービンより10ps程風量があります。

またボールベアリングタイプとする事でスムーズなブーストの立ち上がりを実現する事も可能となっておりドライバビリティに大きく役立っています。

サーキットは全開走行でのパワーも大事ですがハーフスロットル領域などのでドライバビリティも非常に大事です。

特にミニサーキットなのでトルクモリモリVerが好結果を出して頂いている要因の1つにもなっていると思います。

 

次にこちらの車両で開発をしているオリジナルのオーリンズダンパーもタイムアップに貢献してくれております。

リヤのコイルオーバーに注目されがちですが特殊な減衰設定にする事で好タイムへつながっていると思います。

車載を見ると跳ねてしまっていますがこれはスイフトが持つ特有の問題で特に軽量化をしていてリアの225サイズのA050 GSコンパウンドを履いているこちらの車両ではこの跳ねが顕著に出ています。以前のダンパーに比べ跳ね始めるスピードはだいぶハイスピードになりましたがまだ跳ねており何度も仕様変更を繰り返しましたが基本リアをグリップさせればさせるほど跳ねる傾向になります。

トーションビームのブッシュの反発による跳ねだろうと当初は推測しトーションビームのブッシュをピロ化しテストしましたがリアのグリップは良くなりました。

なのでリアがグリップすると跳ねが悪化し本番までに時間が無かったのでブッシュに戻して現在はテスト中です。

こうなるとトーションビームの剛性やボディ剛性からくるものと現在は推測し来シーズンに向けて対策を準備している所です。

 

後はこちらの車両の1番のチューニングポイントはオーナーの情熱と努力です。

オーナーの車体セットアップへの探求心やドライビングへの探求心も素晴らしく走るたびに改善点を見出し普段の運転からチャレンジしタイムアップしています。

また名前も変わっていて何の実績もないうちに島根から自走でECUのセットアップをお願いしにくるという情熱に私達も心が動されほんの少しですがサポートさせて頂いております。

 

今後のこちらの車両の動向に注目頂けますと幸いです。